pENotEについて

いつから文房具が好きになったのかと記憶を辿ってみる。

 

 

小学校3年生くらいからだろうか、

 

当時担任の先生が使っていたシャーペンに一目惚れした。

それはグリップ部分に芯を送り出せるボタンがついたもので、

サイドノック式と呼ばれるものだった。

 

 

 

 

ボディが透明でグリップのノック部分とクリップ部分に色が付いていて、

 

あまりの美しさと横ノック式という斬新さに衝撃を受けたのを今でも覚えている。

 

親に文房具を買うからと言ってお金をもらい、地元の文房具店にそれを買いに行く。

 

 

5クラスあった学年でえんぴつではなくシャーペンを使用していたのは

 

 

 

 

 

私だけだったかもしれない。

 

 

 

 

それ以来、

 

 

 

 

 

気になった文房具が発売されると、とりあえず買って使ってみる習慣が出来ていた。

 

 

 

 

 

お気に入りの製品が見つかればそのシリーズカラーを揃える、そんなことを当然のようにやっていたものだから、

 

 

周囲と自分との文房具に対する意識ギャップに気づいたのは、

就職して会社員という名の奴隷になってからだった。

 

 

 

 

 

その気づきは、書ければ何でもいいスタンスの人間に出会ったことだろう。

 

 

 

 

ある人は、毎回使っているペンが異なる。

 

 

こだわりがあってローテーションで使い回しているのかと思って観察していたら

 

 

 

 

 

そうではないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

ただその辺に転がっているペンを使っているだけだったのだ。

 

 

 

 

そしてすぐなくして、

 

 

 

 

 

 

またそのへんのペンを使う。彼はよく物をなくす。

 

 

 

 

 

 

また、ある人は、メモを取るのになぜかマジックペン(それも太字ほう)を使っている。

 

 

 

 

 

裏写りが激しすぎて、

 

 

 

 

 

裏面にメモが完全にできない状態。

 

 

 

 

 

だが、対応策があると。

 

 

 

 

 

 

 

 

「修正テープで裏写りした部分を消せばいいじゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…なるほど?

 

 

 

 

 

 

そして、消した裏面にメモを取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジック[太]のほうで。

 

 

 

 

 

 

2人目の例はメモの癖がすごいが、

(ある意味こだわりがあるとも言える)

 

 

 

 

 

 

自分の文房具に対するマインドの違いに驚かされた。

 

 

 

 

 

 

ある日、転がっているペンを使っていた男(以下、ころ男)が

 

 

 

 

 

「ペンやノートを買いに行くから付いてきてくれ」

 

 

 

と言うので、昼休みに会社から近いに文房具店へ一緒に行った。

 

 

 

私を誘ったということは、文房具を選んで欲しいのかなと解釈。

 

 

 

 

 

なので、ころ男の性格を考慮して、ボールペン、蛍光ペン、ペンケース、ノートを選んであげた。

 

 

 

 

すると予想以上に感謝されるではないか。

 

 

 

 

「このペンはすごくいい!ありがとう!」

 

 

 

 

書きやすいペンと出会えた喜びを共有出来たことは嬉しかった、

 

 

 

なにより、

 

 

 

自分の好きな文房具で貢献感を得られたのは最高だった。

 

 

 

 

 

ちなみにころ男は、

 

 

速攻で蛍光ペンとペンケースをなくした。

 

 

 

 

彼はよく物をなくす。

 

 

 

 

 

 

しかし、ころ男はその気に入ったペンを今でも使っている。

 

 

 

 

 

 

興味がゼロではないのか。ゼロではないが興味はない。

気に入れば大事に使う。

では、そのような、普段文房具に意識を向けていない人たちに

 

 

 

 

文房具を知ってもらう、伝えるには?

いや、

 

 

 

伝えたい。

 

 

 

 

目に見えない形でも貢献感が得られればそれでいい。

 

 

 

 

 

これだけITが発達しているにもかかわらず、紙に文字を書く機会が1日1回くらいはあるのではないだろうか。

 

 

手紙や年賀状といったものは、メール、LINEに代替されつつあるが、

勉強、仕事など様々なシチュエーションで書きものをすることはいまだに多く、

 

 

 

その時には文房具がひょっこり顔を出しているはずだ。

 

その人にピッタリの文房具があると思っている。

 

 

 

何かしらの検索でこのブログの記事にたどり着いた方、そうでない方、

 

 

その中の1人にでも刺ささる情報があれば幸いだ。。。

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腹話さんが好きで尊敬しております。影響を受けてます。

あんなふうに強烈なオリジナリティがあって、

圧倒的クオリティなものを発信できるよういつも参考にしてます。

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